革新航空機ユニット

       

革新航空機ユニットでは、大気中を高速・高高度で飛行するための基盤技術の研究開発を推進し、離陸から超音速を経て
着陸までを可能とする超音速機の実現を目指しています。
また、小型無人航空機の飛行実験など通じた実践教育を行っています。
航空宇宙分野の実践研究・実践教育では飛行中のトラブルに至ることも少なくありませんが、失敗に学ぶものづくりや実経験を大切にしています。

人材育成

システム工学研究・教育の一環として研究室の垣根を越えた有志学生チームにより、
小型無人航空機「1/3スケールオオワシ」の飛行実験プロジェクトを実施しています。
これは将来の超音速小型実験機オオワシのプロトタイプとなるものです。
「飛行する」ものづくりにおいては鋲1本に至るまで
細心の配慮が必要であり、わずかな見落としが即墜落、全損につながります。
翼設計やエンジンなど華々しい要素の影に、
脚回りの設計や重心管理などの泥臭いタスクが多々あり、
システム成立のため、俯瞰的な視野で問題を先取りする積極性が求められます。
そこにはシミュレーションでは決して得られない緊張感があります。
このような1/3スケール機の飛行実験を白老町および大樹町において
繰り返し実施し、得られた知見をフィードバックしながら将来の超音速機の実現へとつなげていきます。

産学連携

革新航空機ユニットでは、積極的に産学連携を推進します。
空力・飛行力学、誘導制御・無線通信、航空宇宙機用エンジン・熱流体など、システム工学や学際領域を含む多くのテーマを扱っています。

実験施設

白老実験場には地の利を生かした広大な敷地があり、多種多様な実験研究や実践教育が展開されています。

プロジェクト研究概要

小型無人航空機の遷音速抗力低減のための機体形状の探求、
機体に搭載する推薬タンクのガス巻き込みや加圧ガス収縮などの課題に取り組んでいます。
また、すべての飛行モードにおいて6自由度運動を制御するシステムや、航空宇宙機用エンジン(GG-ATR)の研究開発をおこなっています。

イベント

白老滑空場で毎週、自律飛行制御の確立を目的とした飛行実験を実施しています。

大樹町の滑走路を利用して、2mサイズの小型無人航空機(超音速型タイプ)の飛行実験や車載走行実験をおこなっています。

© f3 工学教育研究センター